オフィス清掃の観点から考える、企業の集団感染を予防する対策とは

オフィス清掃の観点から考える、企業の集団感染を予防する対策とは

 

企業活動において従業員の健康は重要です。もしもオフィス内でインフルエンザなどの感染症が蔓延してしまうと、業務停止など企業全体へのダメージに繋がりかねず、その影響は計り知れません。

そこで今回は企業における集団感染の予防対策を、オフィス清掃の観点から考えてみましょう。清掃も体調管理もですが予防には平時からの準備・対策が大切になります。

 


オフィス内で起こり得る主な感染経路

まずはウイルスや細菌などの病原体がどのように体内へ入っていくのか、感染経路を知りましょう。ここでは主な感染経路3つをお伝えします。

 

①飛沫感染

人は咳やくしゃみ・会話をするだけで口から細かな唾やしぶきが飛び散り、これら飛び散ったものを飛沫といいます。飛沫感染とは、この飛沫の中に含まれるウイルスや細菌が咳やくしゃみ・会話を介して感染することを表し、人の気道や目の粘膜から体内に広がります。

 

オフィス内で考えられる飛沫感染は、

・業務中の会話

・席が近い人の咳やくしゃみ

・対面での会議

などがあげられます。

 

②空気感染

咳やくしゃみ・会話などで空気中に排出されたウイルスや細菌などのごく細かい粒子は、長い間空気中を漂い、それを人が吸い込むことで感染することを空気感染といいます。長い間空気中を漂うため離れた人にも感染してしまうこと、マスクの穴をすり抜けるほど小さい粒子のためマスク着用だけでは防ぎきれないという特徴もあります。

 

オフィス内で考えられる空気感染は、

・長時間、同じ空間での会議

・換気されていない事務所内での会話

などがあげられます。

 

③接触感染

ウイルスや細菌の付着した箇所を人が直接的または間接的に触れ、その手で鼻や口を触ることにより粘膜から感染が広がることを接触感染といいます。ウイルスや細菌は人が触れる箇所であればいたるところに付着する可能性が高く、それだけ接触感染のリスクが存在します。多くの従業員が同じ事務所内で一日中業務をしている場合、接触感染のリスクは高くなると考えられます。

 

オフィス内で考えられる接触感染は、

・共用のオフィス機器(コピー機、電話機など)

・ドアノブ

・トイレや洗面、給湯室

など複数の人が触れる箇所があげられます。

 


オフィス清掃の観点から考える予防対策

次に、オフィス内ではどのように感染予防の対策を行うべきなのかをオフィス清掃の観点から考えていきます。今回は多くの従業員が利用する「事務所・会議室」と「トイレ」の2ヶ所を考えます。

 

事務所・会議室

事務所や会議室は多くの従業員が出入りし人が密集しやすい場所で、その分空間内のウイルスや細菌が多くなりやすい場所です。その事務所や会議室において実践できる予防策は、

 

・事務所や会議室内を頻繁に清掃

頻繁にオフィス清掃することで、ホコリやハウスダストに含まれるウイルスや細菌を取り除くことができます。大がかりな徹底した清掃というより、デスク周辺の拭き掃除や床の掃除機・モップ掛けなど日常清掃でも構いません、頻繁におこなうことが大切です。

 

・複数の人が触れる箇所をこまめにアルコール消毒

共用のオフィス機器や備品、出入口のドアノブやデスクなど複数の従業員が触れる箇所、頻繁に人が触れる箇所をアルコール消毒することで、付着・拡大を妨げます。主に接触感染のリスク減に期待できる方法です。吹き付ける場所にもよりますが、アルコール噴霧後は拭かずに噴霧したまま・もしくは均一に塗り拡げるだけが良いでしょう。

 

・定期的に窓を開けるなどの換気

 定期的に事務所や会議室の窓や扉を開けて空気を入れ替えましょう。換気することでウイルスや細菌の蔓延を抑えることができ、飛沫感染や空気感染の予防に効果が期待できます。

 

トイレ・洗面所

トイレもオフィス内での感染に注意すべき場所です。排泄や嘔吐などによって菌が排出される場所であり狭い空間中にウイルスや細菌が蔓延しやすいこと、便座や水洗ボタン・蛇口など直接人が触れる箇所も多いことなどから予防対策の重要な場所の1つです。トイレや洗面所で実践できる予防策は、

 

・トイレ清掃の回数を増やす

トイレを利用される頻度や人数にもよりますが、トイレ清掃はできるだけ毎日、利用者が多ければ一日に何度かされることをお薦めします。トイレは利用されるたびに菌が増えていくからです。とはいえ、業務があるなかで何度も清掃してられないのであれば、毎日の清掃+利用者それぞれが気付いたときにさっと拭くなどの都度簡単な清掃を組み合わせることも良いでしょう。例えば、洗面台の水気をさっと拭きとっておくだけでも菌の繁殖を抑えることが可能です。

 

・アルコール噴霧と設置による消毒

事務所や会議室と同様、複数の人が触れる箇所を中心にアルコール噴霧をします。便座や個室のドアノブ(表裏)、洗面台の蛇口などはほぼ全員が触れる箇所です。理想は清掃後のきれいになった箇所へのアルコール噴霧が良いです(清掃後に水気が残っている場合は乾拭きをして乾いた表面にアルコール噴霧すると良い)。またトイレ使用後に必ず手指の消毒もできるよう出入口にアルコールを設置しておきましょう。

 

・窓の開放と換気扇の活用

事務所や会議室と比べて狭いトイレは空間中にウイルスや細菌が蔓延しやすいため、こまめな換気が必要です。可能であれば窓は開けたまま、換気扇は常につけておくと良いでしょう。

 

【参考コラム】

▶ 改めて知っておきたい!オフィスのトイレ清掃が重要な理由とは

 


オフィス清掃を委託して清掃強化することも感染予防対策の一つ

感染経路や具体的なオフィス内の場所での予防対策をご理解いただけたでしょうか?従業員一人ひとりの意識や行動ももちろんですが企業主体となって集団感染を起こさないための予防対策を考えることが重要です。

 

これまで行っていた清掃の回数を増やす、1回の清掃を細かな箇所まで丁寧にするだけでも予防対策になります。しかし、本来の業務を進めながら清掃の回数を増やすのは容易ではありません。トイレ・洗面所の予防対策でもお伝えした通り、しっかりした清掃+都度簡単な清掃を組み合わせるにしても毎日のしっかりした清掃は細かな箇所まで丁寧に清掃する必要があります。

 

そこで、予防対策の一つであるオフィス清掃を外部の清掃会社へ委託してみてはどうでしょう。清掃会社に任せることで、決められた回数必ずオフィス清掃は実施されますし、清掃を専門業務とするため従業員で行うより細かな箇所もしっかり清掃することが可能です。また清掃会社によってはアルコール噴霧作業や消毒液の補充にも対応してもらえます。希望があれば問い合わせ時に伝えてみてくださいね。

 


 

オフィス内での集団感染を防ぐことは、そこで働く従業員を守ると同時に、企業に不利益をもたらすリスクを軽減することにもつながります。従業員一人ひとりの意識と企業組織としての行動、さらに時には外部の手を借りながら従業員・企業ともに健やかに働いていきたいですね。

 


 

関連情報・コラム
日常的な消毒がカギ!オフィスで雑菌が繁殖しやすい場所とは

日常的な消毒がカギ!オフィスで雑菌が繁殖しやすい場所とは

オフィス清掃が従業員にもたらす5つの影響

オフィス清掃が従業員にもたらす5つの影響

つらい花粉症、オフィスでできる対策とは?

つらい花粉症、オフィスでできる対策とは?



無料見積り・お問い合わせ(オフィス清掃・事務所の日常清掃のお困りはアライブへご相談ください)