今頼んでいる清掃業者に何らかの不満があって、他の業者への乗り換えを考えたことがあるという人は少なくありません。でも「また一から新しい清掃会社を探して契約するのは大変」「どこの業者に頼んでも結局はあまり変わらないのではないか」などの理由から、乗り換えることなく同じ清掃業者に頼み続けているという人が多いのも事実です。
不満を抱えたまま続けていると、ゆくゆくトラブルの原因になりかねません。清掃業者の担当者と話をして、不満を解消する方法を探しましょう。いくら相談しても改善されない・対応してもらえないといったときには、思い切って他の清掃業者に乗り換えを考えてみませんか。
清掃を業者に外注している人の中には、他の清掃業者への切り替えを考える人がおられます。それはどんなときなのでしょうか。清掃業者の乗り換えを考えた理由には次のようなものがあります。
①掃除のクオリティが低い
「掃除をしてくれた後のトイレが水浸し。」
「清掃直後なのにほこりが目につく。ちゃんと掃除していないのではないか。」
「清掃会社だから仕上がりを期待していたが、自分たちでする掃除と大差ない。」
②料金が高い
「知り合いに聞くと、もっと安くでやってもらっていると言っていた。」
「他社のチラシを見ると、金額が安くて驚いた。」
③清掃スタッフの態度や印象が悪い
「挨拶や返事をしてくれない。」
「清掃スタッフ同士のおしゃべりが多く、掃除の手が止まっている。」
「清掃の時間は決まっているのに、遅刻してくることが多い。」
④聞いていた話と違う
「決まった料金の他には何もかからないと言っていたのに、洗剤や掃除道具の補充などでたびたび追加の請求がある。」
「毎日2時間ほど掃除してくれると聞いていたのに、実際はいつも1時間程度で帰ってしまう。」
⑤対応が遅い・不誠実
「伝えたいことがあって連絡をしたのに、何日待っても返事がない。」
「日程変更してほしいと伝えたが、『それは無理』の一点張りで聞く耳も持たなかった。」
「掃除の際に床にキズがついたのに、「責任は負えない」と何も対応してくれなかった。」
「清掃スタッフの態度が悪いので、他の人に変えてほしいとお願いしたのだが、いつまで経っても変わらない。」
清掃業者を乗り換えた方がよいでのはないかと思いながらも、躊躇して一歩踏み出せない人も多くおられます。その理由には以下のようなものが挙げられます。
・解約すると違約金が発生するのではないか
今契約をしている清掃会社を解約すると、違約金を取られるのではないかと心配される方が多いです。契約内容にもよりますが、解約できる時期が決まっている場合があり、それ以外の時期の解約は違約金が発生する場合があります。
・また新しいところに頼むのが面倒
時間をかけて打ち合わせをして契約したので、また一から手続きしなくてはいけないのは面倒だという声もよく聞かれます。清掃業者によってやり方もさまざまで、慣れたやり方から変わることに抵抗をもたれている方もおられます。
・切り替えたところで不満は変わらないのではないか
今の清掃業者のやり方に不満はあるけれど、他のところに変えても不満は出てくるだろう。それならば、わざわざそんな面倒なことをしなくても、今のまま我慢した方がよいと思われる方も多いです。
・他社に乗り換えると伝えてトラブルになるのが怖い
他社への乗り換えを伝えることで、今頼んでいる清掃業者の担当者が機嫌を損ねてしまっては面倒。文句を言われたり、伝えた後、掃除の手を抜かれたりというトラブルになるのが心配で躊躇されているという方もおられます。
・なんとなく
今の清掃業者に不満はあって乗り換えた方がよいのかなとは思うけれど、一応掃除はしてくれているし、担当者はそんなに悪い人じゃなさそうだし、なんとなくずるずると…ということもあります。
今頼んでいる清掃サービスに何か不満があるのならば、ストレスやトラブルの原因になるので早めに対処しましょう。次に示すとおり、清掃業者の乗り換えも実はそれほど難しいことではありません。
・解約時期に気をつければ、違約金の心配はありません
確かに契約期間が定められている場合は、途中解約すると違約金が発生する可能性があります。しかし、契約の満了・更新の時期に解約すればスムーズに解約できます。「解約時には〇ヶ月前までに申し出ること」と契約書に記載がある場合もあるので確認しておいてください。解約時期に気をつければ、違約金の心配はありません。
・はじめての外注と比べると打ち合わせなどは手短に済みます
新しく契約するときには、面倒な手続きを伴うこともあります。しかし、はじめての外注と比べると、希望・要望も不満もはっきりしていると思います。伝えるべきことをきちんと伝えられるため、打ち合わせは短時間で済ませることができます。
・清掃会社はそれぞれ違いがあります
清掃会社はたくさんあり、それぞれに特徴があります。どこも同じではありませんよ。良い悪いだけでなく、合う合わないということもあるので、他社に変えることで不満が解消されることはよくあります。
・正規の解約はトラブルにはなりません
契約に則っての解約であれば、トラブルにはなりません。もしも不当な文句を言うような業者だとすれば、むしろ早く手を切って正解です。
・小さな不満もストレスのもとになります
不満はあるけれど、清掃業者を変えるほどではないかなと、なんとなく乗り換えられずにいると言うことがあります。しかし、ひとつひとつは小さな不満でも、積み重なると大きくなりますし、不満を抱えながらつきあい続けるのはストレスのもとになります。
今頼んでいる清掃サービスに対する不満を解消するためにできることは、清掃会社の乗り換えだけではありません。今できることは他にもいろいろあります。まずは次のようなアクションを起こしてみましょう。改善されることがあるかもしれません。
①掃除のクオリティが低い
→ 清掃会社の担当者に相談して、なぜそうなっているのか理由を考えます。
掃除後にほこりが残っているのは、掃除道具が劣化しているせいなのか、清掃時間が足りないせいなのかなど、理由がわかれば改善策も考えられます。依頼主側にできること、清掃会社に対応してもらうことを考え、改善していきましょう。
②料金が高い
→ 清掃会社によって料金体系や表示の仕方は異なります。書かれている金額だけを見て「安い!」と飛びつくのは危険です。中身をよく確認しましょう。問い合わせをしたり、見積りをもらうのもよいですね。もしかすると、実際は今頼んでいる清掃業者の方が安いということもあり得ます。よく確認した上で、乗り換えを検討しましょう。
③清掃スタッフの態度や印象が悪い
→ 清掃スタッフの教育・指導は清掃会社の仕事なので、清掃会社の担当者に相談しましょう。指導して態度が改善されればそれでよし、それでも無理ならスタッフの交代をお願いすることもできます。
④聞いていた話と違う
→ 納得できないことがあるのなら、清掃会社の担当者に伝えましょう。事情を聞けば納得できることもありますし、伝えたことで改善してもらえることもあります。
⑤対応が遅い・不誠実
→ こちらの要望やクレームに誠実に対応してくれない清掃会社には、不信感を抱いてしまいますね。その場合は、他の清掃会社に切り替えた方がよいかもしれません。
このようなアクションを起こしても改善されなかったり、不満が解消されなかったりしたら、清掃業者の乗り換えも検討してみましょう。
不満を抱えたままでいるのはおすすめできません。今の清掃業者に何か不満があるのならば、まずは担当者に相談するなどアクションを起こしてみてください。それでも解消できなければ、清掃業者の乗り換えも検討してみましょう。
実際やってみると、「思ったほど手間ではなかった」「掃除のクオリティが上がった」「コストが削減できた」「ストレスが解消された」と感じられるかもしれませんよ。
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