従業員教育としてオフィス清掃を取り入れている会社があります。直接仕事に関係ない掃除が、人材育成にどんな意味を持つのでしょう。オフィス清掃を外注する会社も増えている中、あえて従業員に掃除を課す理由とは?
改めて従業員教育という観点から掃除の大切さをお伝えします。
オフィスの掃除はとても重要で、従業員のためにも会社の成長のためにも欠かせないものです。オフィスの掃除が会社に与える影響には次のようなものが挙げられます。
・安全で衛生的な労働環境作り
・仕事の効率向上
・建物や施設
・設備の劣化を遅らせる
・従業員の心身の健康維持
・社内の人間関係向上
・従業員のモチベーション向上
・業績向上
これらは、従業員自身による掃除でも、清掃業者による掃除でもどちらでも得られる効果です。しかし、従業員自身が掃除をすると、このほかにも「従業員自身が掃除するからこそ」得られる好影響があり、そこに従業員自身で掃除をする意義があるのです。
【参考コラム】
オフィス清掃サービスの存在は知っているけれど、あえて経営者や従業員自ら掃除を行っているという会社があります。それは、掃除が人の成長に大きな意味を持つと知っているからです。
著名な経営者にも、掃除に重きを置き、大切さを説き、従業員教育として取り入れてきた人がたくさんいます。
「掃除は仕事に通じる。」
「掃除ひとつきっちりできない人に仕事は任せられない。」
というのがその理由です。
掃除は誰にでもできるつまらない作業かもしれませんが、そういう作業を真剣に心を込めてできる人は、仕事も真剣にきちんと取り組めるでしょう。掃除という作業の中で、どうすればよりきれいになるか、より効率的に進められるかを考え工夫することは、仕事の上でよりよいアイデアやサービスを生み出すことにつながります。掃除に向き合う姿勢は仕事に向き合う姿勢と通じるのですね。それが従業員自身が掃除をすることの意義です。
自分たちで掃除をすることで、従業員には次のような教育的効果があります。
仕事に向き合う姿勢を養う
掃除は手を抜くこともできる作業ですが、本気で向き合えばいくらでもやるべきことは見つかります。掃除を嫌々するのではなく、仕事として心を込めて行うことは、本来の業務にも真剣に向き合う姿勢につながります。
人のいやがる仕事をすすんでできる人になる
一般的に掃除は人にいやがられがちな作業です。それをしっかりこなし、満足感・達成感を覚えることで、どんな仕事でも真剣に向き合えば成果が出るということを実感することができます。その気持ちを知れば、人がいやがる仕事でもすすんで行える人になるでしょう。
細やかな気配りができるようになる
掃除をすることで、ちょっとした汚れやごみ・ほこりにも気づくようになります。それは仕事上での小さな変化や違和感を見落とさない細やかさにつながります。
清掃の大変さ・大切さを知る
百聞は一見にしかず。オフィス清掃の重要性をいくら説明しても、実際にやってみないとわからないこともあります。自身で掃除を経験することで、実感として理解することができます。 また大変さを知ることで、掃除をしてくれる人に感謝したり、施設・設備をきれいに大切に使おうという気持ちが芽生えます。
また、教育的効果以外にも、従業員による掃除は次のような好影響もあります。
気持ちを清める
掃除をして身の回りがきれいになれば気持ちもすっきりします。始業前に掃除をすると、気持ちよく仕事が始められます。
デスクワーク中の適度な運動・息抜きになる
ずっと机に向かって座って仕事をするのは疲れます。掃除で体を動かすことは適度な運動や息抜きになり、その後の仕事がはかどります。
このように、掃除は従業員教育・人材育成のためにとても大きな意義があります。掃除を経験することで掃除が習慣付き、多くを吸収することができます。掃除の教育的意義を再認識してみませんか。
ただし、清掃が負担になりすぎたり、本業に支障が出るようになってしまうのは本末転倒です。そういう場合は、一部清掃サービスを利用する方法もあります。清掃業者と分担して、無理のない範疇の清掃を従業員で行うのです。それでも十分に人材育成としてのオフィス清掃のメリットは得られますよ。
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