会社の掃除、誰かに頼みたいと思ったことはありませんか?
掃除が行き届いていなかったり、社員から掃除に関する不満が聞こえてきたり、衛生状態に不安を感じるなど、現状の掃除に見直したい点があるのなら、『会社の掃除を人に頼むこと』を考えるよい機会かもしれません。
「誰に頼む?」
「こちらの希望をどこまで聞いてもらえる?」
会社の掃除を頼むときに知っておきたい2つのことをお話します。
会社の掃除を誰かに頼みたいけれど、誰に頼むか迷っているという方のために、選択肢を次の4つに絞ってみました。
①掃除をしてくれる知り合いに頼む
②清掃スタッフを雇う
③派遣会社に清掃スタッフを派遣してもらう
④清掃会社の日常清掃サービスを利用する
それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分の会社に合う方法を選びましょう。
経営者や社員の家族や知り合いで、掃除を引き受けてくれる人に頼む方法です。
最大のメリットは、相手のことをよく知っているということです。社内に外部の人間が入って掃除をするわけですから、信用できる人にお願いしたいですよね。知り合いですから、その人がどんな人なのか、人となりもよくわかっているはずです。素性のわからない人に頼むより安心して任せられます。
また、求人広告を出したり、面接をしたりという手間を省けるのも良い点です。求人広告を出すのには費用がかかります。それに、清掃スタッフを募集して面接をして採用を決定するまでには時間もかかってしまいます。知り合いに頼むと、それらすべてを省くことができます。
知り合いなので話がしやすく、多少の無理もお願いできるというのもメリットです。しかし、これは逆にデメリットにもなりかねません。知り合いという甘えから無理なお願いをして、相手に嫌な思いをさせてしまう危険があるからです。また、相手からも甘えられてしまう可能性があります。例えば遅刻や無断欠勤など、一般の雇用関係では許されないことも、「知り合いだからちょっとくらい許されるだろう」と簡単に考える人もいるのです。
甘えとは反対に、知り合い故の遠慮というものが生じる可能性もあります。公私の『私』の部分のつきあいを考慮しすぎて、仕事上でも注意しにくかったり、言うべきことを言えなかったりするのは良くありません。
メリット
・相手のことをよくわかっているので、安心して任せられる
・求人募集にかかる費用や時間を削減できる
・頼み事などがしやすい
デメリット
・お互いに甘えが生じやすい
・普段のつきあいを考えて、遠慮しすぎてしまうことがある
パートやアルバイトの清掃スタッフを自社雇用する方法です。
この方法のメリットは、面接などで自分の目で見て採用するスタッフを選べることです。また、第三者を介さずに希望や要望を伝えられるため、行き違いが減ります。しかし、指導やクレームなど言いにくいことも直接伝えなくてはいけないのは反対にデメリットでもあります。
コスト面では、派遣会社や清掃業者に支払う代金と比較すると、スタッフに支払う給与は、仲介を挟まない分安く抑えられることが多いです。
しかし、スタッフの求人・採用・教育にはコストも時間も労力も要します。求人広告を出すにはコストがかかりますし、すぐに応募があるとは限りません。応募があって面接を行ってようやく採用です。採用したスタッフがすぐに思い通りの掃除ができるわけではないので、教育にも時間と労力を必要とします。またスタッフの勤務管理や福利厚生なども自社で対応しなくてはいけません。
メリット
・自分たちの目で見て採用するスタッフを選べる
・直接話ができるので、行き違いが生じにくい
・スタッフに支払う給与は、清掃業者に支払う代金より安い
デメリット
・求人・採用・教育に時間・コスト・労力がかかる
・言いにくいことも直接伝えなくてはいけない
・スタッフの勤務管理や福利厚生などを自社で対応する必要がある
派遣会社に依頼して、清掃スタッフを派遣してもらう方法です。掃除を担当する派遣社員として会社に来てもらいます。
メリットは、自分たちで求人する必要がないことです。派遣会社との打ち合わせで希望や条件を伝えれば、人材を選んで派遣してくれます。求人や面接に時間や手間をかけなくて済みますが、自分の目で見てスタッフを選びたい方には不向きかもしれません。また、希望や条件を伝えるときには第三者である派遣会社が対応してくれるので、話が円満に進みやすいのも利点です。
しかし、派遣契約において仕事の指揮命令(業務指示)は派遣先が行うことになっています。そのためスタッフの教育は自社で行わなければならず、時間と労力が必要となるのはデメリットです。
メリット
・求人・面接などにかかる時間・コスト・労力を削減できる
・第三者である派遣会社が間で対応してくれるので、話が円満に進みやすい
デメリット
・自分たちの目でスタッフを選ぶことができない
・派遣スタッフの教育に時間・労力がかかる
清掃会社の日常清掃サービスを利用する方法です。清掃スタッフを雇用したり派遣してもらうのとは異なり、会社の掃除自体を外部委託します。
清掃スタッフの求人から教育まですべて清掃会社が担うので、自社の時間・コスト・労力を費やす必要がないことは大きなメリットです。また要望や変更が生じたときには清掃会社が対応してくれます。
清掃会社はたくさんあり、特徴やサービスメニュー・料金体系もさまざまです。たくさんの選択肢の中から自分の会社に合った清掃会社を選ぶことができます。
デメリットは自分たちの目でスタッフを選ぶことができないことです。しかしスタッフに問題点を感じた場合、清掃会社の担当者に伝えれば、スタッフを指導したり、別のスタッフに交代してくれることがあります。
コスト面では、清掃サービス利用の代金は、直接雇用の清掃スタッフへの給与と比べると高額になることが多いです。しかし、求人から教育までにかかる時間やコストの削減などをトータルで考えると、清掃サービスの利用はコストパフォーマンスがよいと考えることもできます。
メリット
・求人から教育まですべて清掃会社に任せられる
・要望や変更などは清掃会社が対応してくれる
・たくさんの清掃会社の中から、自分の会社に合ったところを選べる
デメリット
・自分たちの目でスタッフを選ぶことができない
・直接雇用のスタッフへの給与と単純に比較すると、割高になる
【参考コラム】
希望を言い過ぎると迷惑になるのではないかと心配される方もおられますが、後になって悔やまないためにも、希望・条件は遠慮せず伝えて大丈夫です。まずは希望の掃除を伝えてみましょう。その上で、相談しながら納得のいく会社の掃除プランを頼むことが大切です。
・掃除する箇所
会社の掃除をまるごと頼むこともできますが、必ずしもすべての箇所を頼まなくてはいけないわけではありません。自分たちでできるところは自分たちで掃除し、手の回らないところだけを頼むこともできます。
例えば、
「トイレ掃除だけは社員がいやがるので、清掃会社にお願いする」
「社員教育のために社員に掃除をさせたいが、業務が忙しくあまり時間がない。各自のデスク周りの掃除は社員自身で行い、床や廊下・階段は清掃スタッフに掃除してもらう」
というように、社員と分担する形で、部分的な掃除を頼むこともできます。
会社は事務所以外にもトイレ・給湯室・会議室・応接室など掃除をしなくてはならない場所がたくさんあり、すべてを社内の人間で行うのは結構大変です。清掃スタッフと分担すれば、社員の負担を軽減できます。
・掃除内容
会社によって希望する清掃内容も異なります。
「床掃除は掃除機がけだけでよいのか、モップがけもして欲しいのか」
「エントランスは床掃除だけなのか、窓ガラスの拭き掃除も必要なのか」
など、自分の会社にとって必要な掃除を事前に伝えましょう。
清掃会社に依頼する場合は、清掃会社によって対応できる清掃メニューが異なるため、希望する清掃メニューに対応してくれる清掃会社を選んでください。
自社雇用の場合は、面接のときなどに掃除内容を伝え、対応してくれる人にお願いしましょう。
・掃除の頻度、時間帯
掃除の頻度や時間帯なども「こうでなければいけない」という決まりはありません。
「本当は土日祝や深夜・早朝の掃除を希望しているけれど、わがままだろうか」
「週1回だけの掃除でよいのだけれど、少なすぎるといやがられる?」
などと躊躇することはありません。
自社で清掃スタッフを雇用する場合は、募集要項に「週〇回、〇時~〇時」のように希望の頻度や時間帯を記載しておけば、条件に合う人を探すことができます。
派遣会社や清掃会社に依頼する場合は、担当者に希望を伝えましょう。例えば土日祝の掃除を希望している場合、対応していないところや追加料金がかかるところもあります。対応している清掃会社や代替提案してくれる会社もあります。
会社の掃除を頼むときには、さまざまな選択肢があります。あなたの会社に最も合った方法を選んでくださいね。
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