清掃スタッフのパートさんが高齢で退職!?いま備えるべき課題とは【日常清掃のハテナ】

清掃スタッフのパートさんが高齢で退職!?いま備えるべき課題とは【日常清掃のハテナ】

清掃スタッフとして長年ずっと同じ人を雇用しているオフィスは多くあります。最近は元気で働く意欲のある高齢者も多く、高齢になっても引き続き働いてくれる清掃スタッフも増えています。少子高齢化が進む今日では高齢者は労働人口の確保のために重要ですし、長く勤めてくれていることはメリットも多くありがたいことですね。しかし、高齢化により心配な点が出てくるのも事実です。その時に困らないよう、いま備えておかなければならないのはどのようなことでしょうか。

 


同じ清掃スタッフを雇い続けるメリット

ずっと同じ清掃スタッフにオフィス清掃を任せることには、次のようなメリットがあります。

 

清掃の知識・経験が豊富

 オフィスでの清掃に慣れていて、知識・経験が豊富です。そのため、要領よく効率的に清掃を行うことができます。

 

オフィスを熟知している

 オフィスのことや従業員のことをよく理解していて、汚れやすい場所や人の出入りの多い場所・時間なども知っているので、目配り・気配りができます。

 

コミュニケーションがとりやすい

 お互いをよく知っているため、伝えたいことが誤解なく伝わります。

 

信頼できる

 長年の付き合いの中で信頼関係が築けているので、安心して任せられます。

 

このように任せて安心なベテランの清掃スタッフには、ずっと続けてお願いしたいものです。しかし、長くなれば当然その方も高齢になってきます。その時になって困らないために、今からできる対策を講じておく必要があります。

 


増える高年齢者の雇用

高齢者の雇用は、高年齢者雇用安定法の2012年改正で65歳までの雇用確保措置が義務化されて以後増加しています。更に2020年改正で70歳までの就業機会の確保が努力義務化され、今後ますますの増加が見込まれます。

 

厚生労働省発表の令和2年「高年齢者の雇用状況」によると、「31人以上規模企業における常用労働者数(約3,234万人)のうち、60歳以上の常用労働者数は約409万人で12.7%を占めている。」そうです(図1参照)。この数字は今後少子高齢化の進行に伴い、ますます増えていくことが予想されます。さらに【年齢別常用労働者の推移】のグラフ(図2)を見ると、65~69歳及び70歳以上の増え幅が著しいことが分かります。つまり、より高齢の労働者が増えているのです。

 

(図1)

60歳以上の常用労働者の推移

(図2)

年齢別常用労働者の推移

出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/content/11703000/000715048.pdf



清掃スタッフが高齢になると心配なこと

清掃の現場は比較的高齢者にも働きやすい環境で、高齢の清掃スタッフも多くいます。そのような中で、高齢化が進むにつれ心配なことが出てくるのも事実です。

例えば、

 ・体の不調などによる急な欠勤

 ・体力的な不安

 ・認知機能の低下

 ・退職

といった心配です。

 

・体の不調などによる急な欠勤

加齢に伴いどうしても不調は出てくるものです。急な欠勤が増えると、清掃業務が滞ることがあります。

 

・体力的な不安

清掃は階段の昇り降りや、立ったりかがんだりなど体に負担のかかる姿勢をとることが意外と多いものです。加齢に伴う体力の低下により、そういった作業が苦痛になってくることがあります。

 

・認知機能の低下

年齢が高くなれば、認知機能が低下する可能性も高まります。その結果時間や約束を守れなくなるなど、今までできていたことができなくなり、清掃業務に支障が出ることもあります。

 

・退職

上記の理由などから、退職される方も出てきます。特に長く勤めてくれていた清掃スタッフの場合、現場のすべてをその人にお任せしてしまっていて、他に現場を把握している人がいないということがあり得ます。その方が急に退職してしまったとしたら、その後の清掃の進め方がわからなくなる可能性があります。

 


清掃スタッフの高齢化に向けて、今備えられること

今来てくれている清掃スタッフが、このまま元気にいつまでも勤め続けてくれるのが一番良いですが、必ずしもそのようにはいきません。その時になって急に困らないよう、今からできる対策をしていきましょう。

 

清掃道具を工夫する

 高齢になって体力に多少不安が生じたとしても清掃の仕事を続けられるように、清掃道具をまとめて楽に運べるワゴンや、楽な姿勢で清掃ができる掃除機やモップなど、身体的な負担を軽減できる道具を用意しましょう。

 

清掃内容を共有しておく

 1人の清掃スタッフにすべてを任せていては、いざという時に困ることがあります。実際に当社にお問い合わせいただいた企業様からも「急に退職されて代わりの人が見つからない」「任せっきりにしていたので、他の人は清掃箇所や内容がわからない」といった声をよく聞きます。急な欠勤や退職に備えて、清掃内容を誰かと共有しておくことをおすすめします。清掃の管理を担当する総務部などの部署の方などが清掃箇所や清掃内容を把握していれば、交代の清掃スタッフに指導することもできます。

 

後任スタッフを早めに雇用する

今来てくれいている方が元気なうちに後任のスタッフを雇い、分担シフト制にしたり2人体制にするなどして、清掃箇所や清掃内容を共有していれば、急な欠勤や退職となった場合に困りません。

 

その場合、後任のスタッフの手配を清掃会社に委託するのも有効な選択肢です。清掃会社にはスタッフの採用から教育まで任せられます。この先、今来てくれている清掃スタッフの方が退職されて後任の清掃スタッフ1人体制になった場合も、清掃会社に委託していれば安心です。急な欠勤の場合に清掃会社が他のスタッフを派遣するなどの対応をしてくれますし、スタッフが退職したとしても次のスタッフを手配してくれます。清掃箇所や清掃内容は清掃会社できちんと把握しているので、スタッフが変わっても同じクオリティの清掃を提供してもらえます。後々のことを考えて、後任スタッフを雇用される際は、清掃会社へ委託されることも検討してみてはいかがでしょうか。

 

【参考コラム】

オフィス清掃を清掃会社に外注するメリット ~清掃スタッフの自社雇用と比較して~

 


 

ずっと勤め続けてくれている信頼のおける清掃スタッフさんに、これからも安心して続けてもらうため、いざという時に困らないため、今からできることを備えておきたいですね。

 


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