会社の経営を維持するためにコストの見直しは避けられない課題です。しかし、必要な経費まで削ってしまうと、経営に悪影響を及ぼす可能性もあります。
オフィスの清掃にかかる費用は、なくしてはいけない必要経費の1つです。しかし今清掃会社に支払っている日常清掃サービスの料金には無駄が隠れているかもしれません。オフィスの清掃にかかるコストを抑えるために何ができるのでしょうか。
清掃にかかっているコストは、清掃をやめればまるごと削減できます。でも、オフィス清掃は絶対にやめないでください。会社にとって、オフィス清掃はとても大切です。なぜならオフィス清掃は、
・社員の心身の健康維持
・優秀な人材の確保
・商品やサービスの品質向上
・売上・業績向上
など、会社に好影響を与えるからです。コスト削減のためといって清掃をやめてしまうと、会社に悪影響を及ぼし、経営を悪化させてしまう危険があります。
オフィス清掃の重要性について理解いただいた上で、余分な費用がかかっていないか見直してみましょう。
※あらゆる場合を想定したオフィス清掃のコスト削減方法をご紹介しています。すべての企業に適した方法とは限りません。現在の清掃プランやオフィスの広さ・状態などによってはコスト削減できない場合もあります。自社の状況などを考慮し、清掃会社と相談して適切なコスト見直しを行ってください。
清掃メニューを見直すと、無駄が見つかるかもしれません。なんとなく頼み続けているけれど、よく考えると必要ない清掃メニューはありませんか?
例:床清掃はすべて掃除機とモップ掛け両方を依頼してるが、汚れ具合を考えると掃除機がけで十分きれいになる
清掃頻度を見直すと、減らせるコストがあるかもしれません。清掃に来てもらう回数だけでなく、清掃箇所ごとに頻度を見直す方法もあります。
例1:毎日頼んでいるオフィス清掃を週3回にする
例2:トイレ掃除は毎日必要だが、応接室は使わない日も多いので2日に1回にする
清掃頻度を見直して時間や回数を減らせば、清掃サービス料金を抑えられる場合があります。ただし、それにより汚れがたまってしまうのは本末転倒です。適切な頻度を見極めることが大切です。
今すべての掃除を清掃会社に任せているのなら、社員でできるところは社員が行うことで清掃コストを削減できるでしょう。しかし、コストを下げようとして社員の負担が大きくなりすぎるのは問題です。負担になりすぎない範囲で行いましょう。
例:デスクまわり・事務所は社員で行い、共用部分を清掃会社に任せる
日常の業務の中で「ゴミを散らかさない」「汚れはその都度取り除く」など、オフィスをきれいに使うことを心がけると清掃時間・頻度の削減につながります。
オフィスを常にきれいな状態で保つためには、日常清掃で日頃の美観維持を行い、日常清掃では落としきれない蓄積汚れなどを定期清掃で取り除くことが効果的です。その中で日常清掃をしっかりしていれば、定期清掃の頻度を抑えることができてコスト削減につながります。例えば、日常清掃で床の砂や小石を取り除いていれば、ワックスの傷や剥がれを防ぎ、塗り直しの頻度を抑えることができます。
また日常清掃をしっかりと行えば建物の劣化スピードは遅くなり、修理・修繕にかかるコストの削減につながります。例えば、シンクや洗面台をこまめに掃除していれば、配管の詰まりを防げますね。
今使っている掃除道具を見直してみましょう。傷んだり劣化した掃除道具では、掃除の効率・効果が悪くなります。一時的に費用はかかりますが、新しい掃除道具に買い換えることで掃除の効率・効果が上がり、コストパフォーマンスの上昇にもつながります。
また、高価で高機能な掃除道具は掃除の効果・効率を高めますが、高機能すぎてすべての機能を使いこなせていないことがあります。もっと安価なもので必要十分な機能を備えたものがあるかもしれません。次回掃除道具を買い換えるときには検討してみてください。
逆に、今使っている掃除道具があまり機能が良くなくて、掃除に時間がかかったり汚れ落ちが悪かったりするならば、多少価格が高くても機能の良いものに変えた方がコストの無駄を省けます。
清掃業者によって、清掃サービスの料金は異なります。今より安い価格で請け負ってくれる清掃業者に乗り換えるのも、コスト削減の1つの方法です。
ただし、料金体系や金額の表示の仕方も清掃業者ごとに違うので、金額だけで単純に判断せず、金額と内容が見合っているかを見極めることも大切です。安い業者に乗り換えてコストを削減したつもりが、実際は逆効果になったという例もあります。
【参考コラム】
▶ こんなとき、清掃業者は乗り換えるべき?【日常清掃のハテナ】
清掃業者に支払うサービス料金と比べると、清掃スタッフを自社雇用した方が費用は安く抑えられる傾向にあります。現在清掃業者に委託しているならば、自社雇用を検討してみても良いでしょう。
しかし、採用から教育にかかるコストや時間、欠勤・退職時の対応などを考えると、清掃業者を利用した方がコストパフォーマンスが良いという考え方もできるので、よく検討してください。
【参考コラム】
▶ オフィス清掃はスタッフを自社で雇用する?清掃会社に外注するメリットは?
オフィス清掃を外部に委託せず社員で行えば、外部に支払う清掃費用は削減できます。しかし、社員の時間や労力を要するため、本来業務に支障が出る可能性があります。反対に繁忙期には掃除がおろそかになる危険もあります。
また社員が掃除に費やす時間・労力を本来業務に充てていたら得られたであろう成果や売上などトータルで考えると、どちらがコストパフォーマンスが良くなるかは、よく考える必要があります。
【参考コラム】
▶ オフィス清掃は従業員でする?清掃会社に外注するメリットは?
このように、清掃にかかるコストを削減する方法はいろいろあります。それぞれご自身の会社に照らし合わせてよく検討してみてください。無駄なコストは削減していきましょう。
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