オフィスで使っている掃除道具、ちゃんとお手入れしていますか?全くお手入れをしていない掃除道具を使っていると、せっかく掃除をしても汚れがきちんと落ちなかったり、逆に汚れを広げてしまったりする危険もありますよ。
「しっかり掃除機をかけたつもりなのに、 ゴミが残っている」「拭いたはずの窓がくもっている」「机を拭いたら、変なにおいがついてしまった」といった経験はありませんか?それはお手入れしていない掃除道具を使ったせいかもしれません。掃除の効率・効果をあげるために、掃除道具のお手入れをしましょう。
お手入れせずに掃除道具を使い続けると、どんな問題があるでしょう。オフィスでは実際にこんな問題が起こっています。
■隅々まで掃除機をかけたのに、ゴミやほこりが残る
故障しているわけではないのに、掃除機の吸引力が落ちることがあります。原因として「掃除機内部にゴミがたまっている」ことが考えられます。ゴミがたまりすぎていてそれ以上吸引できなくなっているのです。 また「フィルターの目詰まり」も原因の1つです。空気の通り道であるフィルターが目詰まりすれば、そこで空気の流れが遮られてしまいます。それが吸引力低下の原因となります。
■窓ガラスを濡れ雑巾で拭いたら、ガラスがくもる
窓ガラスについた汚れをきれいにしようとしたのに、ガラスがくもってあまりきれいにならなかったということはありませんか。これは、雑巾が汚れていることが原因だと考えられます。汚れた雑巾では窓の汚れを拭き取れなかったり、汚れを広げてしまうだけでなく、逆に雑巾の汚れを窓に付着させてしまうこともあります。拭き始めはきれいだった雑巾も、拭き取った汚れをこまめに洗い流さないと、窓を汚す原因となります。
■濡れ雑巾でデスクを拭いたら、デスクや手に雑巾臭がつく
雑巾臭は、落としきれていない以前の汚れや、乾燥が不十分で雑菌が繁殖したことが原因です。よく耳にする『生乾き臭』というもので、多くの人が嫌うにおいです。この雑巾臭が手やデスクに移ってしまうことがあります。きれいなデスクで気持ちよく仕事をしようと思って拭いたのに、不快なにおいがついてしまうと逆効果ですね。それに、目に見えてはいなくても、雑巾に繁殖した雑菌がデスクに付着してしまうので不衛生です。
■床にこぼれた水を吸い取ろうとモップをかけたが、全然吸い取れない
モップの吸水力が落ちるのは、モップの汚れや劣化が原因です。汚れたモップは、モップの表面が汚れでコーティングされた状態になって吸水力が低下します。また長く使用しているとモップの毛が抜けたりやせたりして、吸水力が落ちます。
■モップがけをしたら、床にキズがついた
掃除をしたときに床に落ちていた小石や金属片などがモップに付着することがあります。取り除かずにそのまま床を拭くと、床を傷つけてしまう危険があります。
■ほうきの穂先が曲がって掃きにくい、ほこり・ゴミが取り切れない
ほうきは掃き癖によって穂先が曲がってしまうことがあります。また保管するときに穂先を床につけて置いておくことも穂先が曲がる原因です。穂先が曲がってしまったほうきは床を掃きにくくなります。無理をして使ってもほこりやゴミを取り切れないこともあります。
■PCの画面やキーボードを静電気ブラシで掃除したが、ほこりがあまり取れない
静電気によってほこりを吸いつける静電気ブラシは、ブラシが汚れやほこりが付着することで静電気が発生しにくくなります。そうするとほこりを吸いつけることができません。また 汚れたままのブラシで掃除をすると、逆にブラシについた汚れが付着してしまうこともあります。
このように、掃除道具のお手入れをせず汚れたまま使っていると、掃除の効果が落ちたり、余計に汚してしまったりすることもあります。
オフィスの掃除を効率的・効果的にすすめるために、掃除道具は適切にお手入れすることをおすすめします。大掛かりな作業ではありません。日々の掃除後に少しだけ手をかけるだけでよいのです。それでは掃除道具ごとに簡単なお手入れ方法をご紹介します。
□掃除機
・使用後はたまったゴミを捨てます。ゴミの量によっては毎回の必要はありませんが、いっぱいにならないように定期的に捨てるようにしましょう。
・ゴミを捨てるときにフィルターの確認もしましょう。フィルターに付着したほこりは手やブラシで取り除きます。取り外して水洗いできるものは水洗いして、よく乾燥させてから装着します。
(注意:掃除機によってお手入れ方法が異なるので、取扱説明書を確認してください。)
□雑巾
・使用後はきれいに水洗いします。
・水洗いした後はよく乾燥させます。生乾きだと悪臭や雑菌の原因となります。日の当たる外に干すことができれば一番よいのですが、難しければ風通しのよい場所に干しましょう。
・使用中もこまめに洗うか交換して、きれいな状態の雑巾を使用しましょう。
・一度雑菌が繁殖してしまったら、水洗いでは菌を取り除くのは困難です。生乾き臭がする雑巾は漂白剤につけ置きすることで改善できます。
□モップ
・雑巾同様、使用後はきれいに水洗いしてよく乾燥させます。
・使用中もこまめに洗ったり、付着したゴミを取り除くようにします。
□ほうき
・付着したゴミやほこりは取り除きます。
・保管は穂先を上に向けるか、壁にぶら下げるなど、穂先が床につかないようにします。
・曲がった穂先は、しばらく水またはお湯につけてから手で伸ばすと元の形に戻ります。その後はまっすぐぶら下げて乾燥させましょう。
□静電気ブラシ・ハンディモップ
・付着したゴミやほこりは取り除きます。
・静電気ブラシは、掃除機でほこりを吸い取ると静電気が復活します。
・こびりついた汚れやほこりは、水洗いしたり中性洗剤で洗います。ただし、素材によっては水洗いできないものもあるので、洗う前に取扱説明書を確認するようにしてください。
オフィスのでの掃除道具のお手入れは、時間や手間など困難な場合もありますよね。それなら、なるべく使い捨てのものを使う方法もあります。
雑巾の代わりにウェットシートを使用したり、汚れたら付け替えるタイプのフロア掃除用のシートやハンディモップを使用すれば、お手入れの必要がなくいつも新しいものを使うことができます。
使い捨ての掃除道具ではなくても、毎日使っていればどうしても劣化してきます。掃除道具は消耗品と考え、毛がやせたモップや穂先の曲がったほうき、生乾き臭のする雑巾などは新しいものと交換するのも1つの方法です。本体はそのままでモップ部分・穂の部分だけを交換できるものもあります。
また、レンタルの掃除道具を使用するという方法もあります。定期的に交換してくれるプランにすると、汚れた頃に新しいものに交換できるのでお手入れの手間が省けますよ。
オフィスにある掃除道具は、お手入れしないと掃除の効率や仕上りが悪くなります。使用中や使用後に状態を確認して、お手入れや交換をするようにしましょう。
清掃スタッフを雇っていたり清掃会社に委託している場合は、掃除道具の管理を誰がするのか明確にしておきましょう。依頼主側が掃除道具を管理するのなら、日々のお手入れは清掃スタッフに任せて、痛みや劣化などは報告をもらい依頼主が交換や買い替えをするとスムーズですよ。
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